新型コロナウイルスワクチン 2月にも接種開始へ…管理部の居郷です。
日本でも2月下旬からの新型コロナウイルスワクチンの接種が開始されるとの報道があり、数か月後には一般の方々もその対象となる可能性が大きくなってきました。
事前の世論調査では接種希望者とそうでない方の割合は半々といった状況であり、情報の少なさから判断に迷われていると想像します。
今回のワクチンでは、新型コロナで重症化リスクが高いとされている、高齢者、基礎疾患のある重症化リスクの高い人でも「ぱねえ効果」が期待できる。
◎ファイザー/ビオンテック社のワクチンは「65歳以上のワクチン有効率94.7%」
◎モデルナ社のワクチンは「重症化リスク群のワクチン有効率90.9%、65歳以上のワクチン有効率86.4%」と発表されている。
どんなワクチンであっても100%安全なものはない。
というかむしろ、軽微はものも含めるとほとんどの人になんらかの副反応は起こる。
①最も頻度が高い副反応は注射した部位の痛みで、どちらのワクチンも6-9割くらいの人で痛みを訴え、特に接種後12~24時間は痛みが顕著なようです。
②さらに、臨床研究に参加した人の約1%が「重度の」痛みであったとのことで、インフルエンザワクチンなどと比べてもかなり痛いワクチンだと思われます。
③またワクチンを接種した部位はしばらく赤く腫れ、しこりができることがある。
④だるさや頭痛も比較的一般的な副反応(高熱が出ることは多くはない)のようです。
これらの副反応は一般的に数日以内に消失し、解熱薬にも反応します。
最も懸念される副反応はアナフィラキシー反応などのアレルギー反応です。臨床研究では実際にアナフィラキシー反応がどれくらいの頻度で起こるのかについてですが、アメリカで190万人に1回目の接種をしたところ21人にアナフィラキシー反応が起こった、とのことです。つまりおよそ10万人に1人にアナフィラキシー反応が起こる計算になります。なお、この21人のアナフィラキシー反応を起こした方々は皆さん退院されており、迅速に、適切に対応すれば命に関わることはほとんどありません。
一方、高齢者や基礎疾患のある重症化リスクの高い人が、新型コロナに感染すると下記表から分かるように重症化率、死亡率が圧倒的に高くなります。
●30歳代を基準に比較した場合の各年代別の重症化率、死亡率 | ||||||||||
年代 | 10歳 未満 |
10歳代 | 20歳代 | 30歳代 (基準) |
40歳代 | 50歳代 | 60歳代 | 70歳代 | 80歳代 | 90歳 以上 |
重症化率 | 0.5倍 | 0.2倍 | 0.3倍 | 1倍 | 4倍 | 10倍 | 25倍 | 47倍 | 71倍 | 78倍 |
死亡率 | 感染者の内、約0.3%が重症化、約0.06%が死亡 ⇐ | ⇒ 感染者の内約8.5%が重症化、約5.7%が死亡 |
この当たりを総合的に判断して、ワクチン接種を受けるか受けないが、各人で判断しましょう。
因みに私は60歳ですので、感染すると約8.5%が重症化、約5.7%が死亡です。更に3年前に肺挫傷を負っており、肥満も重症化リスクが高いと聞きますので、絶対に受けたいと思います。